アーカイブ : 2010年 6月 26日

為替レートって何で2つの値段があるの?

為替レートをテレビやインターネットで見るとき、なぜか必ず2つの値段が表示されていることに気が付きます。

為替取引に慣れている人はなんの違和感もないかもしれませんが、これから始める方は不思議なはずです。

これによって、投資家は安心して売りか開花を選ぶことが出来ています。簡単に解説します。

★2つの値段の意味

テレビやインターネットで為替レートが表示されるときは、例えば、ドル/円なら「110.00ー110.50」というように、必ず2通りの値段が表示されています。

これってなにも110円から110.50円のあいだで取引できるかもね^^ という意味ではありません。

これは2WAYプライスといって、左側の110.00円をビッド(買値)、右側の110.50円をアスク(売値)といいます。これは、110.00円ならドルを買いたい人がいて、110.50円でドルを売りたい人がいるという意味です。

ただし、投資家がドルを売りたい場合には左側の値段が、反対にドルを買いたい場合は右側の値段が適用されます。

ですので、為替レートを見るときは、「左側の安い方の値段(ビッド)で売れる」「右側の高い方の値段(アスク)で買えると覚えておきましょう。

★2WAYプライスは安心の担保

2WAYプライスで、売値と買値が同時に提示されることで、投資家は安心して「売り」か「買い」を選べます。もし、これが売値あるいは買値のみを提示する方式だと、FX取引業者が顧客に不利な操作をする余地がでてきます。

つまり、売買における透明性の確保のためなのです。したがって、片方の値段しか表示しないFX業者は、投資家に不利なように為替レートを操作していることも考えられるため、取引は避けるべきでしょう。

これはFX取引業者を選定するいい判断材料になりますので覚えておきましょう。

円高、円安とは

円高、円安という言葉はよく聞かれますが、案外きちんと理解している人は多くないようです。

為替相場を予測する際に必要な基本的な考え方ですので、FX等をはじめる際はこういった点は正確に理解しておきましょう。

★円高・円安は通貨の価値できまる。

円高、円安とは円の他の通貨に対する「価値」によって決まります。端的に言えば、円の価値が高いと「円高」、円の価値が安いと「円安」です。

例えば、1ドル=110円と1ドル=120円では、、1ドル=110円の方が円高です。

★円の価値を考える

ちょっとまだ分かりづらいという方のために補足します。1ドルのハンバーガーがあるとします。このハンバーガーを買うとき、1ドルが110円の時は110円出せばハンバーガーが買えます。しかし、1ドル120円と時には、110円の時頼10円多い120円を払わなければ、ハンバーガーは買うことができません。

このように、為替相場の動き次第で同じ1ドルのものでも、購入する際に必要な円通貨の額が変わるわけです。

購入に必要な円通貨の額が少ないほうが円の価値が高い!すなわち「円高」ということになります。逆に購入に必要な円通貨の額が多くなれば、「円安」ということになります。

要するにドル/円を取引する場合は、「ドルが安い時にドルを買い、高くなったところで売る!」(その逆もありますが、その点については後述します)

円高と円安をしっかりと把握して売買していきましょう。