アーカイブ : 2010年 7月 19日

FXレバ規制いよいよ導入、注意点は?

前倒しでレバを引き下げる会社も

いよいよ「レバレッジ規制」(レバ規制)の実施が秒読み段階に入ってきました。現状は無制限であるレバレッジの上限が、8月1日からは50倍へと引き下げられることになります。この措置を受けて、規制後の対応が各社出そろってきてもいます。レバ規制の実施にあたって個人投資家は何に注意すればよいのか、考えてみましょう。

まず気をつけたいのが「いつからレバ規制がスタートするのか」です。

FX会社によってレバ規制をスタートさせる日付は異なります。規制上は8月1日からですが、先行して7月中から上限を50倍に引き下げる会社も少なくありません。自分の利用するFX会社がいつからレバ規制に対応するのか確認しておきましょう。

規制実施前にポジションの確認を

では、レバレッジの上限が50倍になるとどうなるのかなのですが、規制以前に50倍以上のレバレッジで建てていたポジションは決済されることになりますし、約定していなかった「約定すればレバ50倍を超える新規注文」も自動的にキャンセルされます。

50倍のレバレッジとは、具体的には各社によって基準が異なるものの、おおむね週一回、基準となる時刻を設定して、「その時点での為替レート×1万通貨÷50」を1万通貨あたりの取引証拠金とする会社が多いようです。

取引時間の変更や口座の統合にも注意

また、これまで多くのFX会社では「レバ100倍コース」「レバ200倍コース」など、ハイレバレッジ用の口座を用意していましたが、それらの口座は廃止となり、低レバレッジの口座へと統合されます。その際に新規の口座約款に同意する手続きなどが必要になることもありますし、1社で複数の口座を開いていた人は預けていた証拠金の扱いなどを確認しておく必要もあります。

細かい点では、システムのメンテナンスにより6時55分からの20分間、取引のできないFX会社が多かったのですが、メンテナンス時間を6時45分からの30分間へと変更する会社が目立っています。早朝狙いのトレーダーは注意が必要です。