アーカイブ : 2010年 7月

FXのレバレッジ規制で海外業者に注目集まる!?

いよいよ8月1日からFX(外国為替証拠金取引)のレバレッジ規制(証拠金の規制)が始まります。

これにより、今まで高レバレッジで取引できていなFXは基本的に50倍以上のレバレッジをかけることができなくなります。

ですので、これからは、倍の証拠金を用意して従来どおりの取引をするか、半分の収益性となります。

一般投資家からは以下の様な意見が出ているようです

・FXの取引きにおける損失は投資家個人のリスク管理が負うべき問題であって、例えレバレッジ規制が敷かれても損をする投資家は必ずいる。
・多くの人は高レバレッジで取引をしておらず、特に規制を設ける必要はない。
・レバレッジ規制によって取引量が減退することにより市場の衰退やFX業者の破綻を招く危険性が高くなる。
・現在必要なものは投資家に対する教育であって、レバレッジ規制ではない。

日本のFX個人投資家の間では、先のパブリックコメントを見てもわかるように高レバレッジでの取引ニーズは高いと思われます。そのため、今後は今回の規制が及ばないアメリカ、スイス、イギリスなど海外の有名なFX業者に口座開設を行うケースが増えていくことと思われます。

海外のFX業者を利用すれば今まで通り高レバレッジで取引をすることができますが、これらの業者が倒産・撤退したりするリスクを負うことになります。

また、コミュニケーションも日本の業者の様に十分とることができないため、上級者以外の投資家にはオススメいたしません。

主要なFX 海外業者の比較(http://invest-bricsplus11.info/fx-compare.html

FXレバレッジ規制が始まる前に

外国為替証拠金(FX)取引での過度な投機を抑制するため、8月1日からレバレッジ(証拠金倍率)を上限50倍にする規制が導入される。この規制について、個人投資家の約1割がまだ知らないことがインターネット証券の調査でわかった。規制によって数百倍などの高倍率取引を売りにする業者の廃業につながる可能性もあるだけに、一段の認知度向上が求められている。

(日経新聞)

8月から開始される予定のレバレッジ規制ですが、既に新しいポジションをもつ場合はレバレッジが規制されているところも多いです。

尚、50倍を超えるレバレッジでポジションを持っている人は、レバレッジ規制以降に強制ロスカットが執行される可能性があるので注意してください。

また、今後は手数料等の復活、スプレッドの拡大も視野にいれ、レバ規制等も踏まえて証拠金の増額等も留意しておきましょう・

FXレバ規制いよいよ導入、注意点は?

前倒しでレバを引き下げる会社も

いよいよ「レバレッジ規制」(レバ規制)の実施が秒読み段階に入ってきました。現状は無制限であるレバレッジの上限が、8月1日からは50倍へと引き下げられることになります。この措置を受けて、規制後の対応が各社出そろってきてもいます。レバ規制の実施にあたって個人投資家は何に注意すればよいのか、考えてみましょう。

まず気をつけたいのが「いつからレバ規制がスタートするのか」です。

FX会社によってレバ規制をスタートさせる日付は異なります。規制上は8月1日からですが、先行して7月中から上限を50倍に引き下げる会社も少なくありません。自分の利用するFX会社がいつからレバ規制に対応するのか確認しておきましょう。

規制実施前にポジションの確認を

では、レバレッジの上限が50倍になるとどうなるのかなのですが、規制以前に50倍以上のレバレッジで建てていたポジションは決済されることになりますし、約定していなかった「約定すればレバ50倍を超える新規注文」も自動的にキャンセルされます。

50倍のレバレッジとは、具体的には各社によって基準が異なるものの、おおむね週一回、基準となる時刻を設定して、「その時点での為替レート×1万通貨÷50」を1万通貨あたりの取引証拠金とする会社が多いようです。

取引時間の変更や口座の統合にも注意

また、これまで多くのFX会社では「レバ100倍コース」「レバ200倍コース」など、ハイレバレッジ用の口座を用意していましたが、それらの口座は廃止となり、低レバレッジの口座へと統合されます。その際に新規の口座約款に同意する手続きなどが必要になることもありますし、1社で複数の口座を開いていた人は預けていた証拠金の扱いなどを確認しておく必要もあります。

細かい点では、システムのメンテナンスにより6時55分からの20分間、取引のできないFX会社が多かったのですが、メンテナンス時間を6時45分からの30分間へと変更する会社が目立っています。早朝狙いのトレーダーは注意が必要です。

レバレッジが最高50倍になります

平成21年8月3日に公布された「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を
改正する内閣府令」により、個人のお客様の平成22年8月1日以降のお取引は、
上限レバレッジが50倍となります。
(平成23年8月1日以降はレバレッジの上限が25倍となります)

これに伴い、平成22年8月1日から1年間のお取引について、各社の取引ルールが一部
変更となります。

口座開設等、ご利用の際は必ず公式サイトを確認しましょう。

新たに始まるFXのルールを復習しましょう

1.顧客から預かった証拠金は、全て金銭信託することが義務付けられました。

これまで、顧客から預かった証拠金の管理方法として、銀行の預金口座への管理、カバー取引先への差し入れ等が認められていましたが、平成22 年2月1日より(※1)、管理方法が、信託銀行等への金銭信託に一本化されました。 詳細ページへ

2.ロスカット・ルールを整備し、遵守することが義務付けられました。

これまでも、多くの業者がロスカット・ルールを設けておりましたが、平成22年2月1日より(※2)、全ての業者に対して、ロスカット・ルー ルの整備し、遵守することが義務付けられました。業者は顧客との間で取り決めたロスカット・ルールに則って適切にロスカット取引を行わなければならず、そ のための管理体制が必要となります。 詳細 ページへ

3.取引の際、顧客から一定の証拠金を預かることが義務付けられます。

現行、取引金額に対して預かる証拠金の額には決まりはありませんが、平成22年8月1日より2%以上、翌平成23年8月1日には4%以上の証 拠金を預かることが義務付けられます。 詳細 ページへ

FXに使う主なチャートの種類を解説

チャートは、大きく分けてトレンド系チャートとオシレーター系チャートに分類できます。

これらのチャートの特徴をしっかりと把握して、その時その時に使い分けて利用出来るようになりましょう。

トレンド系 ローソク足チャート 一定期間における値動きを表したチャートで、日足、週足、月足、○分足などがあります
移動平均線 一定期間の終値の平均値を算出し、折れ線グラフにしたものです。
一目均衡表 相場の状況を人目でわかるように示しています。相場の方向性や転換点など、相場予測の総合的な判断に用います。
DMI ディーエムアイ:日本語で「方向性指数」という意味です。トレンドの有無と、強弱を判断します。
オシレーター系 ボリンジャーバンド 為替相場の勢いや相場の反転を判断します。
RSI アールエスアイ:日本語で、「相対力指数」という意味です。一定期間の値動きの中で、上昇分が占めている割合から、得られすぎ、買われ過ぎを判断します。
ストキャスティクス 直近の価格帯で、現在の値段が高めなのか安めなのかを見た上で、売られすぎ、買われ過ぎを判断します
RCI アールシーアイ:日本語で「順位相関指数」という意味です。相場の過熱感(上がりすぎ、下がり過ぎ)を判断します。
MACD マックディー:日本語で、「移動平均収束拡散法」という意味です。買い時、売り時をつかむと同時に、トレンドの転換の判断に用います。
サイコロジカルライン 投資家心理を勝か敗けで表して数値化した指標です。

FXスワップトレードの裏技①

スワップポイントを享受しながら、同時に安定性も確保したいという人向けの取引方法を紹介いたします。

為替相場というものに絶対というものはなく、どんなに安定的だといわれている通貨ペアを買っても、せっかく手に入れたスワップポイントが一瞬でパーになってしまう可能性は十分に考えられるわけです。

そこで、その様なリスクを回避しつつ、長期的にスワップポイントを受け取り続けることができる方法がいくつかあります。

その中の一つを今回ご紹介いたします。

それは、複数の通過ペアのロングポジション(買い)を同時に持つのです。

ただし!(ここは大事です)その同時に持つ通貨ペアは大きな逆相関関係になければなりません。

相関関係というのは、同じ動きをする通貨の事をいいます。逆相関関係というのは、一方が上昇すれば一方が下落するといった逆の動きをする通貨ペアの事をいいます。

例えば、その逆相関通貨ペアとしてあげられるのはドル/円とユーロ/円です。

これらを両方買っておくことによって、片方が下がっても片方があがるので為替差損が相殺され、スワップポイントは享受できるのです。

この手法を利用する場合は、レバレッジをなるべく低めに設定して取引を行いましょう。

いくら逆相関関係の通貨ペアをセットしているからといって、常にそれらは逆相関関係にあるとは限りませんので多少含み損が出てもロスカットされないようにするためです。

また、取引が増えた場合の手数料の節約にもなります。

この逆相関関係のものに投資する方法はFXだけでなく、あらゆる投資にも応用がききます。

FXだけでなく株や債権にも投資を行っている人は、FX、株、債権の相関関係を把握し、なるべく上がり下がりが集中しないようにリスクを分散して投資をするといいでしょう。