アーカイブ : 2010年 11月

難平

難平, なんぴん

難平とは、買いポジションの時に値段が下がった場合に、さらに買いポジションを増やし買いの平均値段を下げる売買方法の事を指します。また、売りポジションの時に値段が上がった場合に、さらに売りポジションを増やし売りの平均値段を上げる売買方法。

難平のカナ書きで、ナン(難)は損を意味し、損を平均することをいいます。投資におけるひとつの売買手法ですが、たとえば外国為替取引において、買い持ちの米ドル/円が買ったレートよりも円高になった時、米ドル/円をさらに買い増して、買いポジションのレートの平均を下げることを「ナンピン買い」といいます。

軟調

軟調 ,なんちょう

軟調とは、買い意欲が乏しく相場が下げている状態の事で、相場の勢いが弱く、買い手が少ない状態の事をこのようにいいます。つまり、地合いが悪く、相場が上昇する事があまり期待できない地合いの事をいいます。

相場の全体感を掴むときに用いられ、ゆるやかに市場相場が下がっている状況のことです。相場が軟調である状態を、「下げ足」とも表現し、反対にゆるやかに上がっている状態を堅調といいます。

地合い=相場の状況や雰囲気、市場の人気のこと。

仲値

仲値, なかね

仲値とは、邦銀の窓口レートの基準になるもので、毎日午前10時頃のインターバンク市場(銀行間の卸取引相場)の為替レート(中心値)を元に決められる値のことを指し、対顧客相場ともいいます。

公表仲値レートともいいますが、レートは、各銀行が独自に決めていますが、銀行間市場なので、どこもほぼ同じようなレートになります。ドルが不足することを仲値不足といい、この場合は、足りない分をマーケット(外国為替市場)で購入する必要があります。原則当日中は変動しないものとして窓口業務を行っています。

内外価格差

内外価格差, ないがいかかくさ

内外価格差とは、同じ商品や商品群、サービスについて、日本国内での価格と、諸外国で購入した場合の価格に格差がついている状態を指します。

通常、価格調査した時点での為替レートで換算した価格によって比較され、円高になると、ドルで換算した国内価格が海外価格より割高になります。

内外価格差は1985年に締結されたプラザ合意以降に起こった急激な円高の進行によって注目を集めるようになりました。1990年の経済企画庁による調査によると、東京の物価水準はパリの1.53倍、ニューヨークの1.20倍となっています。

内部要因

内部要因, ないぶよういん

内部要因とは、市場内部における相場を動かす材料になるものを指し、需要と供給の関係や取組の関係など、市場外部と関係のないものをいいます。

内在価値=株式投資の価値を計る際に、企業の資産や配当、収益などの基礎的要
       因によって決定される価値をいいます。株式は、企業の資産、収益、配当
       などの基礎的要因によって決定される価値を持っていますので、これを「
       内在価値」といいます。また、会社の成長性、経営者の能力、事業の素質
       、経済環境の見通しなども基礎的要因に含まれ、それらによって内在価
       値は左右されます。

成行

成行, なりゆき

成行とは、レートを指定せず、市場で取引されている成り行きのレートで売買をすることを指します。オーダーは確実に執行されますが、その瞬間の相場変動が大きい場合や出来高が少ない場合には、狙っていたレートからかけ離れたレートで約定することがあります。

売買を迅速かつ確実に執行したい時に利用され、指値注文に優先して売買が成立するので、出来高が少ない場合や相場変動が大きいときには、予想外の高値で購入、もしくは予想よりも安値で売りに出したりする場合があります。逆に、値段を決めて注文することを「指値注文」といいます。

成行注文

成行注文, なりゆきちゅうもん

成行注文とは、売買レートを明示せずに、数量のみを指定して注文を発注し、そのときの市場レートで即時に注文を約定させる注文方法を指します。

売買を迅速かつ確実に執行したい時に利用され、指値注文に優先して売買が成立するので、出来高が少ない場合や相場変動が大きいときには、予想外の高値で購入、もしくは予想よりも安値で売りに出したりする場合があります。
逆に、値段を決めて注文することを「指値注文」といいます。

日銀当座勘定

日銀当座勘定, にちぎんとうざかんじょう

日銀当座勘定とは、金融機関は日本銀行に持っていますが、無利子の当座預金勘定のことを指します。その勘定を通じて金融機関同士の資金決済や日銀との資金決済が行なわれています。

金融機関が維持しなければならない準備預金もこの勘定に積んでおきますが、無利子なので、通常は必要最低限の残高を維持するようにしてます。

日本銀行=国家や国家連合などの、金融機構の中枢となる機関で、いわゆる日本の中央銀行として日本銀行券 (お札)の発行や管理、通貨や金融の調節などの業務を「日本銀行法」に基づいて行い、政府の銀行です。

荷為替手形

荷為替手形, にかわせてがた

荷為替手形とは、運送途上の貨物が担保として添付されている為替手形を指し、遠隔地間の売主と買主が売買をするときに、売主が買主を支払人とし、自己または銀行を受取人とする為替手形を振出し、輸送中の貨物を担保とするために船荷証券などの(貨物引換証または船荷証券)等の有価証券などの必要書類をつけたものをいいます。

貿易手形ともいい、輸出入に伴って発行される外国為替手形のことです。信用状付と信用状なし、および支払渡しと引受渡しとがあります。

荷為替

荷為替, にかわせ

荷為替とは、遠隔地間の売主と買主が売買をするときに、その代金を早期に回収することを目的として売主が買主を支払人とし、自己または銀行を受取人とする為替手形を振出し、これに売買の目的物をあらわす運送証券(貨物引換証または船荷証券)等の有価証券などの必要書類をつけたものをいいます。

この荷為替手形は別に荷付為替手形または荷為替と呼ばれます。また、貿易手形ともいい、輸出入に伴って発行される外国為替手形のことを指します。