アーカイブ : 2010年 12月 5日

手形裏書

手形裏書, てがたうらがき

手形裏書とは、手形の裏面には、代金を請求する権利を有する人(債権者)が誰にあるのかといったようなことが書かれています。
財務基盤が安定な規模の大きな企業の手形ですと、その企業の信頼性が一種の担保となって運転資金の一部として同業者間などでやり取りされるケースもあります。このような手形を裏書手形と言います。

手形の裏書には、手形の信用を持たせる意味合いと、その手形の流通性を強化するための担保としての意味もあります。

手形不渡り

手形不渡り ,てがたふわたり

手形不渡りとは、手形を決済する資金が無く「手形の決済が出来ない」ことを言います。

手形の支払期日の欄に記載された「支払日」に手形は取立て銀行より取り立てに回され、手形交換所から決済銀行に手形が回され、決済資金があれば無事決済となりますが、決済資金が不足していれば不渡りとして手形を持ち込んだ人に不渡りの付箋を付けて、「不渡手形」として返還されます。

その不渡手形は、振り出し人、あるいは引受人において決済できなかったことになり、手形不渡りの影響が複数の企業に広がった場合、連鎖倒産発生の危険性が出てきます。

手形割引

手形割引 ,てがたわりびき

手形割引とは、商品の販売代金を手形で受け取った場合、支払期日まで待たないと現金化できません。
しかし、企業は商品の仕入れや、自社が支払った約束手形の決済、人件費など諸々の経費の支払いがあります。そのような場合、支払期日が来ていない手形を金融機関で現金化することを手形割引といいます。