アーカイブ : 2010年 9月

ベースマネー

ベースマネー, べーすまねー

ベースマネーとは、日本の中央銀行である、日銀が供給する現金発行高と市中銀行が銀行間決済のために日銀に預ける準備金の合計額を指します。

これを基礎とした市中銀行の与信活動で創造される何倍かの預金通貨と民間非金融部門が保有する現金合計がマネーサプライです。金融機関の信用創造を通じて、より大きなマネーサプライを生み出すことから、「ベースマネー」と呼ばれ、マネタリーベース、あるいはハイパワードマネーとも呼ぶこともあります。

ベンチャー企業

ベンチャー企業, べんちゃーきぎょう

ベンチャー企業とは、英語の辞書では、「冒険、投機」とあり、「危険を冒して行うこと」ベンチャー企業のベンチャーとは、「誰でもが尻込みするようなことに果敢に挑み、成功をつかみ取る」という意味になります。

「スモールビジネス」とも訳され、スモールは小さいという意味ですが、その裏に「独立している」という意味が隠れています。

国や自治体、大企業から支えられているのではなく、独立した事業体です。「独創性」と「独立性」がベンチャー企業の柱であり、結果として「チャレンジ(挑戦)」と事業に対する「リスク(危険)」が伴うことになりす。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタル, べんちゃーきゃぴたる

ベンチャーキャピタルとは、中小・ベンチャー企業に対して投資事業を行うことを目的とした企業・団体をいいます。

将来的には、出資先企業の株式公開時においての保有株式の売却により得られる売却益の獲得を目的としていますが、ベンチャー企業など未公開会社への出資による資金提供のほか、人材や新規取引先の紹介等を通じた出資先企業への支援を行い、成長発展を図るという目的もあります。

しかし、本来の目的はベンチャー企業へ投資して保有株式の売却益を得ることでしょう。また、ベンチャー・キャピタル事業を行なう人をベンチャー・キャピタリストといいます。

ペイオフ

ペイオフ ,ぺいおふ

ペイオフとは、銀行、信用金庫などの金融機関が破綻した場合に、預金者などの保護と信用秩序の維持を目的とした預金保険機構によって預金者1人あたりの、借り入れたローンの融資金額を指す元金1000万円までとその利息が保証されることをいい、それを超える元金および、利息分は保証されません。

2002年4月1日~2005年3月31日までは、決済性預金(水道光など)の元本とその利息は全額保護されていましたが、2005年4月1日からは、無利息、要求払い、決済サービスの3つの条件を全て満たす預金(当座預金など)以外は全額保証されなくなりました。

ペイオフ解禁によって、一般の預金者も自己の責任で金融機関を選ぶことになりました。

平均貯蓄率

平均貯蓄率 ,へいきんちょちくりつ

平均貯蓄率とは、(貯蓄純増/可処分所得×100)の式で表されます。国民経済計算によれば、我が国の貯蓄率は近年徐々に低下する傾向にあり、国際的にも突出して高い状況にはなっていないのが現状です。

家計調査の平均貯蓄率を見ると、世帯主65歳以上の高齢者世帯の貯蓄率では、勤労者世帯の平均貯蓄率は高くなっている一方で、世帯主が無職の世帯はマイナスの平均貯蓄率となっています。

無職世帯が高齢者世帯の約平均7割を占めることから見ても、高齢者世帯全体の平均貯蓄率はかなり低いものと考えられます。

平均所得

平均所得, へいきんしょとく

平均所得とは、全国のいくつかの世帯を調査して平均を出した所得を指します。

厚生労働省が調査した「2004年国民生活基礎調査」によりますと、日本全国の総世帯数は4632万3千世帯で、その年間平均所得は579万7000円です。日本の世帯の平均所得は、7年連続で減少しています。

また「生活が苦しい」と感じている世帯は、全体の56パーセントにも及び、その理由は明確で、平均所得が580万円ということは、収入がそれ以下の層の人たちが沢山いるからにほかなりません。

ポートフォリオ

ポートフォリオ, ぽーとふぉりお

ポートフォリオとは、保有資産の構成内容のことを指します。

もともと「紙ばさみ」「書類入れ」を意味する言葉ですが、有価証券はファイルにはさんで保管することが多かったことから、「ポートフォリオ」が保有証券を意味するようになりました。

個々の投資家が保有している金融資産の集合体のことで、ポートフォリオは分散投資を前提にしていますので、その内容は、株式や債券などの金融商品の組み合わせによって、リスクの最小化とリターンの最大化が可能です。

ボラティリティ

ボラティリティ ,ぼらてりてぃ

ボラティリティとは、証券などの、価格や金利の変動率の大きさを表す指標を指し、期待収益率が期待通りとなる度合いを、標準偏差(年率換算値)で示したものを「ボラティリティ」といいます。

ボラティリティが大きければ、値動きの変動幅が激しくなっていることを示し、期待収益率と大きく異なる可能性が高苦なります。

ボラティリティが小さいと価格の変動幅が狭くなり、比較的安定した投資となることを意味しています。また、債券価格のボラティリティは、短期債券の価格よりも長期債の価格の方が、大きくなる傾向にあります。

ポジショントーク

ポジショントーク, ぽじしょんとーく

ポジショントークとは、一度ポジションを持つと、自分のポジションに有利なように相場を見る傾向が出て、自分のポジションに有利なように相場を見がちになることを指します。

自分では市場を客観的に見ているつもりでも、市場を客観的に見ることができなくなり、自分のポジションを通して見てしまいがちになり、これが昂じれば、自分のポジションに不利な材料は見ないようになります。
これは人間の心理上どうしても避けがたい状況で、ずるずるとポジションを維持し、気がつくと相場から、撤退しなければなくなります。

これを、避けるためには、また投資資金をなくさないためにも早めの損切りについて、自分なりのルールを決めて相場に参加すべきでしょう。

ポジション調整

ポジション調整, ぽじしょんちょうせい

ポジション調整とは、機関投資家など、ポートフォリオを組んで保有する株券等の特定の銘柄の比重が偏ってしまった時に、持ち高を調整するためにおこなう売買のことを「ポジション調整」といいいます。

ポジション=マーケットにおいて証券や外国為替をどのような買い建てや売り建てで
        保有しているか、または行っているかという持ち高状況のことをいいます
        。売買を行った後、決済を行っていない通貨や数量などの状況のこと。
        売っている状況を売ポジション、買っている状況を買ポジションという。