アーカイブ : 2010年 9月 12日

メキシコ通貨危機

メキシコ通貨危機 ,めきしこつうかきき

メキシコ通貨危機とは、1994年12月に始まったメキシコ・ペソの暴落をきっかけに、世界的な規模で波及した通貨危機を指します。

固定相場を維持する政策のもとでの経常収支赤字の拡大は,ペソを過大評価させることとなり、メキシコ政府はペソの対ドルレートの15.27%切り下げを発表し、一挙に通貨不安を強め、変動相場制への移行を余儀なくされました。

メキシコ政府は歳出カット、経常赤字の削減、最低賃金の引き上げ抑制などの緊急経済対策をまとめる一方で、アメリカが200億ドル、IMFが178億ドルなど総額500億ドル以上にのぼる巨額の緊急融資が行われ、通貨危機はひとまず一段落しました。 
メキシコ通貨危機は、中南米やアジアの新興市場、欧州にも波及し、通貨不安に見舞われた国は10ヶ国を数えました。

名目GDP

名目GDP, めいもくじぃーでぃーぴぃー

名目GDPとは、その年の経済活動の水準を算出したもので、名目国内総生産をいいます。GDP(国内総生産)には「名目GDP」と「実質GDP」に区別されてます。

その年に生産された財やサービスについて、それぞれ生産数量に市場価格をかけて、1年間に生産されたものの価値を算出し、それを全て合計することで求められます。市場価格に基づいて計算される国内総生産で、物価変動を反映します。価格が2倍になったときは、名目GDPも2倍になります。