アーカイブ : 2010年 9月

メキシコ通貨危機

メキシコ通貨危機 ,めきしこつうかきき

メキシコ通貨危機とは、1994年12月に始まったメキシコ・ペソの暴落をきっかけに、世界的な規模で波及した通貨危機を指します。

固定相場を維持する政策のもとでの経常収支赤字の拡大は,ペソを過大評価させることとなり、メキシコ政府はペソの対ドルレートの15.27%切り下げを発表し、一挙に通貨不安を強め、変動相場制への移行を余儀なくされました。

メキシコ政府は歳出カット、経常赤字の削減、最低賃金の引き上げ抑制などの緊急経済対策をまとめる一方で、アメリカが200億ドル、IMFが178億ドルなど総額500億ドル以上にのぼる巨額の緊急融資が行われ、通貨危機はひとまず一段落しました。 
メキシコ通貨危機は、中南米やアジアの新興市場、欧州にも波及し、通貨不安に見舞われた国は10ヶ国を数えました。

名目GDP

名目GDP, めいもくじぃーでぃーぴぃー

名目GDPとは、その年の経済活動の水準を算出したもので、名目国内総生産をいいます。GDP(国内総生産)には「名目GDP」と「実質GDP」に区別されてます。

その年に生産された財やサービスについて、それぞれ生産数量に市場価格をかけて、1年間に生産されたものの価値を算出し、それを全て合計することで求められます。市場価格に基づいて計算される国内総生産で、物価変動を反映します。価格が2倍になったときは、名目GDPも2倍になります。

モラトリアム

モラトリアム, もらとりあむ

モラトリアムとは、ラテン語の「遅らせる」からきており、言葉の意味としては、猶予、猶予期間などですが、支払猶予、つまり一定期間支払いを待ってもらうことを意味する金融用語です。

法令に基づき、債務の返済について、債権者が債務者に対して、債務の返済を一定期間猶予することをいいます。支払猶予期間、つまり戦争、暴動、天災などの非常事態下で、国家が債権債務の決済を一定期間延期し猶予することによって、金融機構の崩壊を防止する措置のことを指します。

モラルハザード

モラルハザード, もらるはざーど

モラルハザードとは、もともとは保険関係の用語で危険回避のための手段や仕組みを整備することにより、かえって人々の注意が散漫 になり、危険や事故の発生確率が高まって規律が失われることを指します。

金融においてモラルハザードとは、特融や預金保険といったセーフティネットの存在により、金融機関の経営者、株主や預金者等が、経営や資産運用等における自己規律を失うことを指します。

具体的には、金融機関経営上のモラルハザードとして、公的資金による救済をあてにして、経営陣や株主が「最終的には金融当局が救済してくれる」と考え、信用供与や資産の運用方法に慎重さを欠いた経営を行うことです。

戻り高値

戻り高値, もどりたかね

戻り高値とは、下がってきた株価や為替レートが再び上向いてから最も高い値段のことを指します。

例えば、株式市場において、株価が1100円の高値をつけたあと下げましたが、800円を底に再び値上がりして1000円まで戻ったとすると、そこが戻り高値となります。つまり、反発に転じてからつけた高値のことを「戻り高値」といいます。

戻り売り=下げ基調の相場が反発し、一時的に値を戻したところで売ってしまうこと。
       売買戦略のひとつともいえ、下降トレンドの中で一時的に値動きが上昇し
       たときを売り狙うこと。

戻り売り

戻り売り, もどりうり

戻り売りとは、下げ基調の相場が反発し、一時的に値を戻したところで売ってしまうことです。売買戦略のひとつともいえ、下降トレンドの中で一時的に値動きが上昇したときを売り狙うことを言います。

トレンドフォローをベースにした売買戦略では、「戻り売り」と「押し目買い」のふたつがあり、比較的低リスクの戦略です。
しかし、「戻り待ちに戻りなし」や「押し目待ちに押し目なし」と言う格言がありますように、戻りや押し目を待っていると売買チャンスを逃してしまうことも間々あります。

もみ合い

もみ合い, もみあい

もみ合いとは、株価や外国為替のレートが一定のレンジ内で推移し、相場が何度となく上下動を繰り返して騰落の方向性が決まらない事をいいます。

売り方と買い方の力関係が拮抗しているときに、このような現象が起こります。もみ合いは相場が動く際のエネルギーを溜めている状態ですので、もみ合いが崩れて、上か下に放れると、相場は大きく動く傾向があります。

これは、上に動いたときは売り方が、下に動いたときは買い方が、損切りで買い戻しまたは売り戻しの動きに出るためです。

やれやれ売り

やれやれ売り, やれやれうり

やれやれ売りとは、株式取引において、株を買っては見たものの、思惑ちがいで買った株が値下がりしてしまい、やむなく保有していたところ、戻すか反発したためにようやく元の値に戻り、やれやれといった気分で売ること出来た状態をいいます。

株式取引ばかりでなく、投資においてはよく「やれやれ売り」といった状況に陥ります。元の値段にすぐ戻ればよいのですが、すぐ戻らなければ投資資金も減少し、最悪の場合、投資資金がなくなるということもありえますので、やはり投資においては、損切りなどしっかりとしたルールを決めて行うべきでしょう。

約定値段

約定値段, やくじょうねだん

約定値段とは、、株式取引において、約定が決まった株の値段を約定値段といいます。

約定=株式取引や外国為替取引において、売り買いの注文(オーダー)が成立するこ
    とを指します。株式取引や外国為替取引で投資家が証券会社やFX取り扱い業
    者などを通じて売買の注文を出し、その取引が市場にて成立することをいう。

約定日=株式などのの注文が、実際に行われ取引が成立した日のこと。

約定代金

約定代金, やくじょうだいきん

約定代金とは、株式取引において、約定が決まった株の受渡しが行われる総代金のことを約定代金といいます。

約定=株式取引や外国為替取引において、売りもしくは買いの注文(オーダー)が成
    立することを指します。株式取引や外国為替取引で投資家が証券会社やFX
    取り扱い業者などを通じて売買の注文を出し、その取引が市場にて成立するこ
    とです。

受渡し=約定(売買が成立)により、買い手が買い付け代金を売り手に渡し、売り手が
      売付証券を買い手に渡すことです。