アーカイブ : 2010年 8月

狼狽売り

狼狽売り,ろうばいうり,ロウバイウリ

狼狽売りとは、株式取引において、悪材料が出たことなどが原因で、株価が急に下がり、相場が急落し始めた時に、その下げの大きさや、下落の下げ足の速さに驚いて、投資家が保有株を慌てて売りに出すことをこのようにいいます。

特に、持ち合い時に上昇期待の見込み売買をしていた投資家が、損切りで売りに出すことを「狼狽売り」といいます。

悪材料=相場を下落させる外部要因のことを指します。弱材料とも呼ばれる。

損切り=損失を確定させる取引のことを指します。ロスカットともいう

レート

レートとは、「為替レート」のことを指します。
「為替レート」は異なる国の通貨を交換する時の価格をいいます。レートとはそもそも率とか割合とか歩合といった意味を持ちますが、外国為替の場合には、1ドルがいくらで交換できるか、また1ユーロがいくらで交換できるかを示します。

国内でテレビ等のニュースで報道される、1ドル=117円80銭とか、1ユーロ=145円50銭といった具合に、1銭刻みで表示され、取引されています。

為替レートの種類は、カレンシーペア(通貨の組合せ)であらわします。

ルーブル合意

ルーブル合意,るーぶるごうい,ルーブルゴウイ

ルーブル合意とは、1987年2月22日にパリのルーブル宮殿で開催された先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議いわゆる「G7」において、プラザ合意以降のドル安進行を止める為に通貨安定に向け、各国が政策協調(協調介入)を行うことを決めた合意事項を指します。

プラザ合意以降の為替相場はドル安が進み、1987年には1ドル=150円までドル安/円高が進みましたが、 これに歯止めをかけるため、先進7カ国の財務相・中央銀行総裁がパリのルーブル宮殿に集まり、これ以上のドル安は、各国の成長および調整の可能性を損ないかねないとして、「G7」の通貨当局は為替レートを安定させる為に協力することで合意にいたりました。

量的緩和

量的緩和,りょうてきかんわ,リョウテキカンワ

量的緩和とは、日本銀行が金融市場に大量に資金供給を行う金融緩和政策のことをいいます。

日銀が金融市場に大量に資金供給をおこない、デフレ・スパイラルの状況から脱却しようという試みをいいます。具体的には、都市銀行や地方銀行(市中銀行)の持っている国債や手形を日銀が買い取って、市中銀行が日銀に持っている当座預金にその代金を置いて当座預金残高を増やすことです。

量的緩和政策は、2001(平成13)年3月19日の政策委員会・金融政策決定会合で導入が決まりました。

ラリー

ラリーとは、株式市場や外国為替市場などの相場の値動きの様子を指す言葉で、小さな上げ下げを伴ないながら、徐々に上昇していく値動きの様子をいいますga,
上昇トレンドのようにはっきりとした動きではありません。

上昇トレンド=連続して高値が切り上がり、また連続して安値が切り上がっていくよう
         な一連の価格の動きのことです。

トレンド分析=株価の上昇、下降、横バイという3つの趨勢により相場を予測する手法
         で、チャート分析の1つです。相場は動き出すと、しばらくは一定の方
         向に動く習性があり、価格が上昇、下降、もしくは横バイのいずれの方
         向にあるのかを判断する手法として、「トレンド分析」があります。

ヨーロピアン

ヨーロピアンとは、オプション取引の条件の一つで、オプション取引の権利行使が満期日のみに限定されているオプションを「ヨーロピアンタイプ」といいます。

これに対して、オプション取引の開始日から取引最終日までの期間であれば、いつでも権利行使できるオプションを「アメリカンタイプ」といいます。
TPIXオプション取引及び株券オプション取引では、ヨーロピアンタイプを採用しています。

オプション取引=あらかじめ決められた期日までに、ある商品をあらかじめ決められた特
           定の価格(権利行使価格)で買い付け、または売り付けする権利(オプ
           ション)を売買する取引。

有事のドル買い

有事のドル買い,ゆうじのどるがい

有事のドル買いとは、戦争や予期せぬ出来事などの際に国際的な緊張が高まると、為替市場において、緊急避難的にドル買い需要が急激に高まることを指します。

なぜ需要が高まるかというと、アメリカの圧倒的な軍事力・政治力や米ドルの流動性に対して、市場参加者の信認が増すためと考えられます。先を争ってドル買いが行われますと、急激なドル高(円安)の相場展開となることが多くなります。

しかし、最近はアメリカの9.11の同時多発テロ以降は「有事のドル売り、スイスフラン買い」といわれることもあります。

安値覚え

安値覚え,やすねおぼえ,ヤスネオボエ

安値覚えとは、現在の相場水準が最も適切な水準であると錯覚し、上昇してもまたすぐに、下落すると錯覚してしまうことをいいます。

たとえば、自分が保有している銘柄の株価が大きく値下がりした後に、このような錯覚を起こしていまう危険性があります。株価の下落を忘れることができずに、現在の株価こそが適正な水準であると思い込んでしまい、その結果、相場の流れが変わって上昇基調に入ったとしても、またいずれは値下がりするだろうと思いこんでしまいます。

安値覚えのクセがついてしまうと、仮に相場が上昇基調に入ったとしても、なかなか、投資に踏み切れず最終的には売買のタイミングがあわず、株価の値上がりを取り損なっていまいます。

持合い

持合い,もちあい,モチアイ

持合いとは、横ばいの価格動向の部分を示す時に使われるテクニカル用語です。たとえばドルが対円であるレベルであまり動かずに取引されている時などに使われ、売り買いが同程度にぶつかりあって、そのレベルから上がるでも下がるでもない状態にあることを指します。株式市場や為替市場など、金融市場でよく使われる言葉です。

横ばい=価格レンジの狭いマーケット、すなわち価格の上昇、又は下落の動きが小さ
      いこと。

名目金利

名目金利,めいもくきんり,メイモクキンリ

名目金利とは、インフレ率を差し引く前の、表面的に示されている見せかけ上の金利のことをいいます。預金金利など、日頃、一般的に使用している金利を「名目金利」という。

インフレ率=物価上昇率とも言います。デフレとはインフレの反対で、物価が下がるこ
        とをいいます。

インフレ=物価が継続して上昇する経済現象。通貨の供給量が過剰となり、その価値
       が下がる貨幣的要因や、需要が供給を上回ることによって起こる「需要イ
       ンフレ(ディマンド・プル・インフレーション)」、原材料やエネルギーなどの生
       産コストの上昇により起こる「供給インフレ(コスト・プッシュ・インフレーショ
       ン)」など、発生原因の違いにより、さまざまな分類に分けられます。