アーカイブ : 2010年 8月 11日

安定株主

安定株主,あんていかぶぬし,アンテイカブヌシ

安定株主とは、企業業績や、株価の動きに関係なく、長期的にその企業の株式を保有し続ける株主のことをいいます。

一般的には安定株主とは、その企業のメインバンク(金融機関)や、事業会社などの法人株主のことを指すことがほとんどです。これに対し、株価の変動に合わせて売り買いをひんぱんに行う株主を、「浮動株主」「不安定株主」と言います。
長期的という観点から言えば、個人株主でも長期的に株を保有する株主は、安定株主といえでしょう。
企業にとっても、経営の安定化は最重要項目ですが、安定株主はその条件の一つといえ、企業が買収や乗っ取りから身を守るためにも必要とされてきました。

天下り

天下り,あまくだり,アマクダリ

天下りとは、一般的には、公務員がその業務と関連がある会社に(高い役職で)再就職することを「天下り」と呼んでいます。特に中央省庁の幹部職員らが、在籍省庁と関係のある民間企業へ再就職することが多いようです。

天下りという言葉の起源というと、もともとは神が天から降りてくるさまからきているという説があります。各業界から見れば、各関係監督省庁を「天」になぞらえられるぐらい、有り難いことなのでしょう。

官民癒着との批判の声は多いのですが、幹部職員らは定年前と遜色(そんしょく)のない待遇で再就職でき、民間企業も官庁とのパイプをつくれるという、お互いにメリットのあることなのかも知れませんが、国家公務員法では、離職後2年間は前職に関係の深い民間企業への就職を禁じています。

赤字国債

赤字国債,あかじこくさい,アカジコクサイ

赤字国債とは、国が、累積している赤字を補填するために、発行する国債(政府が発行する債券のことで正式には「国庫債券」)のことをいいます。

国内の景気が悪化した場合には、国の税収が景気の影響を受けて、どんどん落ち込んでいきます。
そのときの歳入(一会計年度における全ての収入)不足を補足するために発行される、赤字を埋めるための債権となりますが、これらの債権は国の借金になります。また国債の発行の際には、特別の立法が必要とされます。

青天井

青天井,あおてんじょう,アオテンジョウ

青天井とは、マーケットで使われる用語で、雲一つなすっきりとした青空のように陰りがなく、相場が上昇している状態のときに相場どこまでも上がりそうな様子のことをいいます。

投資家にとっては(特に株式)夢にまで見た状態ですが、実際のところ、どんな相場も無限に上昇を続けることは、ありまえないのが現実です。かまらず限界があり、天井があって、青天井と言われる状態になったら、まだ上がり続けそうだなと、思ってもそこは慎重に相場を見極めて、取引することが大切ですね。

アセットアロケーション

アセットアロケーションとは、一般的に複数の資産(アセット)への分散のことをいいます。これにたいして、複数の投資銘柄へ分散することをポートフォリオと呼んでいます。

資産運用をする場合によく使われる言葉ですが、資産運用とは言っても、大きな資金を使って運用する場合は、いきなりある会社の株を何株買うといった、個別銘柄を買うのではなく、「国内債券」「海外証券」「不動産」「国内株式」「現金等価資産」といった資産クラス別にどのような割合で分配投資するかという意思決定があることをアセットアロケーションといいます。

アゲインスト

アゲインストとは、外国為替の取引において、現在持っている(売り、買い)ポジション(外国為替の持高)をその時点での市場レートで評価した場合に、持っている(売り、買い)ポジションが損失になっている状態を「アゲインスト」と呼びます。(取引している当事者にはつらい状況ですね)ではその反対にうれしい状況で、持っている(売り、買い)ポジションが利益となっている状態をフェイバーと呼んでいます。(外国為替の取引において、いつもフェイバーという状況にはなりません!)

アジア通貨危機

アジア通貨危機,あじあつうきき,アジアツウカキキ

アジア通貨危機とは、韓国、インドネシア、タイなどアジア諸国のいくつかの国々において、為替市場において為替レートの急激な変動、資本の急激な海外流出が起こるなど、これらアジア諸国の国々が為替市場において危機的な状況に1997年の夏頃から直面しました。
このときの通貨危機を発端に対外債務の返済の不履行や、それぞれの国々の金融機関が破錠したり、また物価が高騰し実質国民生産がマイナス成長に陥るなど、それぞれの国の経済においても危機的な状況に追い込まれました。

アウトオブザマネー

アウトオブザマネーとは、イン・ザ・マネーの反対の言葉です。
オプション取引においては、その取引によって利益が得られる場合にのみ権利が行使されますが、実際に利益が得られるかどうかは,権利行使期日まで確定しません。

基礎商品価格と権利行使価格との関係で考えればオプション取引の買方が、まだ行使日を迎えていない場合でも,行使によって利益が得られる可能性が高い状態のことをイン・ザ・マネーと呼んでいますが、反対に利益が得られない可能性が高い状態のことをアウト・オブ・ザ・マネーと呼びます。

アットザマネー

アットザマネーとは、オプション取引においては,それによって利益が得られる場合にのみ権利が行使されますが、実際に利益が得られるかどうかは,権利行使期日まで確定しません。

オプション取引において、基礎商品価格と権利行使価格との関係で考えればオプション取引の買方が権利行使した時において、損益が生じない状態のことをいいます。プットオプション、コールオプションともに基礎商品の価格と権利行使価格との価格がほぼ等しい状態です。

アメリカンスタイル

アメリカンスタイルとは、通貨オプション取引の用語のひとつです。
オプション取引において、行使日内のみですがカットオフタイム(行使時間=権利行使をする場合、何時までにと具体的に取り決めが必要)権利行使を宣言するという権利をヨーロピアンスタイルと呼んでいます。これとは反対に、アメリカンスタイルと呼ばれるスタイルは、権利行使日までの間ならいつでも好きな時に権利行使を宣言するという権利を持っています。
通常の通貨オプションでの取引は、ほとんどがヨーロピアンスタイルとなっています。

権利行使日=権利行使をしますということをオプションの売り手に伝える日。