アーカイブ : 2010年 8月 29日

円為替

円為替,えんかわせ

円為替とは、外国為替には外国通貨建と自国通貨建との二つがありますが、自国通貨権、すなわち円建の外国為替のことを指します。

円為替には、為替手形、電信為替、送金小切手などのように、国と国の国際間での決済。または資金移動の仕組、手段をいう場合と、外国における円の売買がありますが、通常は前者の意味に使用されています。

円シフト

円シフト,えんしふと

円シフトとは、通常は、外金融から円金融に移行することをいいますが、狭義では輸入金融面で輸入ユーザンスが円金融に移行することを指し、外貨建輸入ユーザンスより円金融が有利な時に円シフトが起こります。77年の一時期には内外金利差の逆転から,貿易金融を米ドルから円にシフトする動きがみられました。

円借款

円借款,えんしゃっかん

円借款とは、日本のODA(政府開発援助)で行われる有償資金援助(貸し付け)のうち、円で貸し付けるもので、政府ベースによる借款協定により行われます。

円借款による輸出の場合、船積時に代金が支払われ、輸銀等が輸入国政府等に対して直接、またはその保証により輸入代金を直接分割返済条件で貸付けるという形をとられています。また、世銀への円出資金を解除して、これを通じて借款を与える形(世銀円借款)もあります。
一般的には海外経済協力基金や輸出入銀行が財政資金を相手国政府及びその政府機関に貸付ける形式をとっています。

円建外債

円建外債,えんだてがいさい

円建外債とは、市場、発行体、通貨のいずれか一つでも日本(日本円)以外で発行される債券を広い意味で外国債券と呼びますが、外国または外国法人が円建て、円払いで発行する債券のうち、日本の市場において発行されるものを円建外債(サムライ債)と言います。日本以外のユーロ市場で発行されるものは、ユーロ円債と呼んでいます。

円建て

円建てとは、貿易で輸入などの際に、輸出者が外国から商品を送る場合などに表示価格を円で表示する契約を結んで、実際に支払いをする場合にも円で支払いをすること事を言います。反対に輸出では円建ては少ないです。

円高不況

円高不況,えんだかふきょう

円高不況とは、1980年代前半は、アメリカのドル高政策の影響によって、各国とのあいだで貿易摩擦が深刻になるほど日本の貿易黒字は急速に増大していきましたが、プラザ合意(1985年)によって、ドル高が是正され、円高が急速にすすんで輸出が伸びなやみ、景気の後退に見舞われたことを円高不況と呼んでいます。

円高が進む要因としては、、国際収支の黒字などで外貨の供給が強まる場合や、経済の基礎的条件が改善する場合、また円金利が上昇する場合などのほか市場の思惑などで買われ、円高になる場合もあります。