アーカイブ : 2010年 8月 31日

ロスカット

ロスカットとは、ロス(loss=損失)をカット(cut=切る)するという意味する言葉で、外国為替取引において為替の変動により、取引者の任意で設定した損失の範囲にまで相場が変動した場合、または評価損が必要証拠金に対して一定の比率(ロスカットレベル)を超えたときに、取引されているポジションの損失を自動的に確定させる取引のことを指します。

ロスカットで損失を一定の範囲内に抑えることにより、投資資金を守ることにもなりますので、ロスカットのレベルを決めて取引を行う必要性があるでしょう。

ロールオーバー

ロールオーバーとは、先物取引などに係わる建玉やFX外国為替証拠金取引において通貨を継続して保有するために、決済までの期間を自動的に繰り延べていく制度を指します。

外国為替市場で売買された取引の資金決済は、2営業日後におこなわれることになっていますが、この資金決済日を日々繰り延べていくことによって、実際の現金を受け渡すことなくポジションを維持することができます。

外国為替保証金取引では、通常、特に決められた決済期限はなく自動的にロールオーバーを行い、決済日が1日ずつ自動的に繰り延べられるので、好きなときに決済できるので長期間の投資が可能になります。

ロシア通貨危機

ロシア通貨危機,ろしあつうかきき

ロシア通貨危機とは、財政難に陥ったロシア政府が公債償還に困難をきたしたことから、1988年8月に始まった通貨危機を指します。

アメリカのヘッジファンドが多額の資金を、ロシア国債やルーブルに投入していたため、危機が拡大し各国の証券会社や投資銀行などが多額の損失を出しました。

アメリカのヘッジファンドの中でも特に、経営破綻したLTCM社にアメリカの大手銀行が多額の融資を行っていたので、大きな損失となりました。

それが引き金となり、アメリカ国内に金融不安が波及することを避けるためにアメリカ政府は、急遽、IMF融資を主導し、誘導金利を計0.75%下げるなど、金融緩和政策に転じたために大事には至りませんでしたが、アルゼンチンやブラジルなどの中南米諸国に波及することは避けられませんでした。

追い証

追い証,おいしょう

追い証とは、追加で差し入れる証拠金の「追加保証金」の略で、信用取引などにおいて、建株や代用有価証券の価格変動などの影響によって約定価額の20%(維持率)を委託保証金(建株の評価損益を通算)が下回ったときに新たに証券会社に追加を求められる、保証金のことをいいます。