アーカイブ : 2010年 8月

支持線

支持線,しじせん,シジセン

支持線とは、相場の価格が一定の幅で上下動を繰り返している時の下限のラインのことをいい、価格がこの線の近くまでくると底となり、反発に転じる線のことで、「下値支持線」ともいいます。
この線は、2つ以上の右肩上がりの谷が必要で、その谷を結ぶことによって引かれています。

相場の価格の動きを長期間追って図表化してみると、上昇相場にしても下落相場にしても、ある期間、一定の高値と下値の間で価格が行ったり来たりしているケースがよくみられます。この「上にも行けず下にも行けない」状態を、持ち合いと言いますが、この下のところが「(下値の)支持線」といいます。

例えば、株価が700円と800円の間で上下動を繰り返しているのであれば、700円が(下値)支持線になります。このように下値にくると株価が跳ね返されるのは、下値のところに買いがかなり集まっているためと思われます。

先物為替予約

先物為替予約,さきものかわせよやく,サキモノカワセヨヤク

先物為替予約とは、特定の通貨を将来の一時点において一定価格での売買を約束する相対取引のことをいいます。
たとえば、輸入企業がドル買いの先物為替予約を入れ、将来支払わなければならないドル建てでの金額を確保したりします。

輸出企業が「ドル売り(円買い)の予約」を入れる場合は、6月渡し(3ヶ月先とすると)→3ヶ月先に1ドルを何円で売るという契約を銀行等を相手に結ぶことになります。

輸入企業が「ドル買い(円売り)の予約」を入れる場合は、6月渡し(6ヶ月先とします)→3ヶ月先に1ドルを何円で買う という契約を結ぶことになります。

コルレス契約

コルレス契約,こるれすけいやく,コルレスケイヤク

日本の銀行が海外の銀行との間で結ぶ為替業務の代行に関する契約のことを指します。為替取引契約の相手先のことをコルレス先といい、コルレス契約では手形の取立依頼、送金の支払委託、信用状の授受、決済勘定などの取り決めを行います。

外国為替の決済には海外の銀行に預金口座を持つ必要がありますが、日本の銀行はあらかじめ海外の銀行に預金口座を開設し、その口座に入出金して決済を行います。
もっとも、海外の全ての銀行に預金口座を作っておくのは事実上不可能なので、預金口座を置いていない銀行とは他の銀行が持つ預金取引関係を利用して間接的に決済することになります。

経済成長率

経済成長率,けいざいせいちょうりつ,ケイザイセイチョウリツ

景況がどれだけ上向いたかの割合。多くの場合、GDPの成長率が経済成長率のバロメーターとして扱われております。

口先介入

口先介入,くちさきかいにゅう,クチサキカイニュウ

実際に通貨の売買を通じて市場介入を行うのではなく、政府首脳や金融当局者が発言によって相場を意図する方向に動かそうとする行為。

機関投資家

機関投資家,きかんとうしか,キカントウシカ

生命保険会社や銀行、信託銀行、証券会社、年金基金、ヘッジファンドなど、個人や法人から預かった資産を運用することを業務とする法人のことを指します。

介入

介入,かいにゅう,カイニュウ

平衡操作とも呼ばれ、外国為替市場で経済実態を反映しない相場の急変動に対して中央銀行が相場を安定させるために行う為替売買。例えば日銀が相場を安定させるため円を買うことを「円買い介入」、逆に円を売ることを「円売り介入」といいます。また、1国だけで行う単独介入と複数国で行う協調介入、他の中央銀行に頼んで介入をしてもらう委託介入があります。

押し目

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価格(取引レート)が上昇する場合でも、一定のリズムのもとで、軽く下落している局面があります。全体としては価格(取引レート)が上昇している場合に見られる軽い下落や現象を「押し」または「押し目」」と呼びます。英語では「押し」「押し目」のことを、“dip”と言います。英語で「押し目を拾え」は“Buy on dip.”と表現されます。

円キャリートレード

低金利の円資金を借り入れて、より高い利回りが期待できる資産で運用する取引のこと。

ウォールストリート

ニューヨーク・シティにある金融街のことです。NY証券取引所があり、大手の証券会社や銀行が集中しています。