アーカイブ : 2010年 8月 10日

量的緩和

量的緩和,りょうてきかんわ,リョウテキカンワ

量的緩和とは、日本銀行が金融市場に大量に資金供給を行う金融緩和政策のことをいいます。

日銀が金融市場に大量に資金供給をおこない、デフレ・スパイラルの状況から脱却しようという試みをいいます。具体的には、都市銀行や地方銀行(市中銀行)の持っている国債や手形を日銀が買い取って、市中銀行が日銀に持っている当座預金にその代金を置いて当座預金残高を増やすことです。

量的緩和政策は、2001(平成13)年3月19日の政策委員会・金融政策決定会合で導入が決まりました。

ラリー

ラリーとは、株式市場や外国為替市場などの相場の値動きの様子を指す言葉で、小さな上げ下げを伴ないながら、徐々に上昇していく値動きの様子をいいますga,
上昇トレンドのようにはっきりとした動きではありません。

上昇トレンド=連続して高値が切り上がり、また連続して安値が切り上がっていくよう
         な一連の価格の動きのことです。

トレンド分析=株価の上昇、下降、横バイという3つの趨勢により相場を予測する手法
         で、チャート分析の1つです。相場は動き出すと、しばらくは一定の方
         向に動く習性があり、価格が上昇、下降、もしくは横バイのいずれの方
         向にあるのかを判断する手法として、「トレンド分析」があります。

ヨーロピアン

ヨーロピアンとは、オプション取引の条件の一つで、オプション取引の権利行使が満期日のみに限定されているオプションを「ヨーロピアンタイプ」といいます。

これに対して、オプション取引の開始日から取引最終日までの期間であれば、いつでも権利行使できるオプションを「アメリカンタイプ」といいます。
TPIXオプション取引及び株券オプション取引では、ヨーロピアンタイプを採用しています。

オプション取引=あらかじめ決められた期日までに、ある商品をあらかじめ決められた特
           定の価格(権利行使価格)で買い付け、または売り付けする権利(オプ
           ション)を売買する取引。

有事のドル買い

有事のドル買い,ゆうじのどるがい

有事のドル買いとは、戦争や予期せぬ出来事などの際に国際的な緊張が高まると、為替市場において、緊急避難的にドル買い需要が急激に高まることを指します。

なぜ需要が高まるかというと、アメリカの圧倒的な軍事力・政治力や米ドルの流動性に対して、市場参加者の信認が増すためと考えられます。先を争ってドル買いが行われますと、急激なドル高(円安)の相場展開となることが多くなります。

しかし、最近はアメリカの9.11の同時多発テロ以降は「有事のドル売り、スイスフラン買い」といわれることもあります。

安値覚え

安値覚え,やすねおぼえ,ヤスネオボエ

安値覚えとは、現在の相場水準が最も適切な水準であると錯覚し、上昇してもまたすぐに、下落すると錯覚してしまうことをいいます。

たとえば、自分が保有している銘柄の株価が大きく値下がりした後に、このような錯覚を起こしていまう危険性があります。株価の下落を忘れることができずに、現在の株価こそが適正な水準であると思い込んでしまい、その結果、相場の流れが変わって上昇基調に入ったとしても、またいずれは値下がりするだろうと思いこんでしまいます。

安値覚えのクセがついてしまうと、仮に相場が上昇基調に入ったとしても、なかなか、投資に踏み切れず最終的には売買のタイミングがあわず、株価の値上がりを取り損なっていまいます。

持合い

持合い,もちあい,モチアイ

持合いとは、横ばいの価格動向の部分を示す時に使われるテクニカル用語です。たとえばドルが対円であるレベルであまり動かずに取引されている時などに使われ、売り買いが同程度にぶつかりあって、そのレベルから上がるでも下がるでもない状態にあることを指します。株式市場や為替市場など、金融市場でよく使われる言葉です。

横ばい=価格レンジの狭いマーケット、すなわち価格の上昇、又は下落の動きが小さ
      いこと。

名目金利

名目金利,めいもくきんり,メイモクキンリ

名目金利とは、インフレ率を差し引く前の、表面的に示されている見せかけ上の金利のことをいいます。預金金利など、日頃、一般的に使用している金利を「名目金利」という。

インフレ率=物価上昇率とも言います。デフレとはインフレの反対で、物価が下がるこ
        とをいいます。

インフレ=物価が継続して上昇する経済現象。通貨の供給量が過剰となり、その価値
       が下がる貨幣的要因や、需要が供給を上回ることによって起こる「需要イ
       ンフレ(ディマンド・プル・インフレーション)」、原材料やエネルギーなどの生
       産コストの上昇により起こる「供給インフレ(コスト・プッシュ・インフレーショ
       ン)」など、発生原因の違いにより、さまざまな分類に分けられます。

ムーディーズ

ムーディーズとは、ジョン・ムーディーによって1900年に設立された、アメリカに本拠を置く債券格付け会社で、ムーディーズ・インベスターズ・サービスといいます。
アメリカに本拠を置く民間の債券格付け会社で、スタンダード&プアーズと並び世界的な2大格付け機関として有名です。

債券格付けを表す格付け記号は、格付け会社によってやや表記の仕方が異なりますが、基本的にはトリプルA(ムーディーズの表記はAaa)を最上級格付けとして、ダブルA(Aa)、シングルA(A)、トリプルB(Baa)、ダブルB(Ba)……と格付けが下がっていき、それに伴って債務不履行に陥るリスクも高まってきます。

1930年代の大恐慌の際には、ムーディーズの格付けが高い債券ほど債務不履行発生率が低かったために絶大な信頼を得て、現在では投資家が企業を判断する際の、重要な要素のひとつとして定着しています。

ミクロ経済

ミクロ経済,みくろけいざい,ミクロケイザイ

ミクロ経済 とは、ミクロは(小さい、極小)という意味になりますが、ミクロ経済というのは、マクロ経済の逆で個人の消費や企業・商店・役所などの消費的な経済行動経済を把握する際の経済の基本単位を指します。
マクロとは違い、視野を狭くしているため、企業や個人の価格などに関する予想や行動にまで深く分析することができます。

この分析結果は、マーケットの中で最大の利益を得るための、生産量や商品価格設定のする際の基礎となり、これによって、個人あるいは企業活動を円滑にすることが可能となります。

マクロ経済

マクロ経済,まくろけいざい,マクロケイザイ

マクロ経済とは、経済を捉える際に、一国の経済全体をみるもので、完全雇用や物価安定など、一国の経済を巨視的にみた場合の経済目標を達成するために行われる経済政策の総称を指します。

経済の三態(政府・企業・家計)を総体として捉えて、GDP成長率などの経済成長率や、消費者物価指数などの物価指数など、経済指標等を用いて、経済を数値的に捉えることをいいます。

GDP=Gross Domestec Productの略で国内総生産を意味します。近年ではGNP
     (国民総生産)ではなく、GDPを用いることが多くなりました。