アーカイブ : 2010年 9月

フォワード

フォワード,ふぉわーど

フォワードとは、先渡し取引のことで、相対で行われる予約取引です。将来の一定時点の価格を現時点で約定する取引を指します。
また約定した日から3営業日以降を決済日とする為替取引のことで、ファンディングコストとも呼ばれることもあります。

フォワードは現物決済が原則で、実際に現物の商品の受け渡しを行うため、取引分の資金が必要になります。

相対取引=取引所を介さずに両者の合意を得て成立する外国為替市場で行われる
       取引です。取引を行なう2者が1対1の関係で通貨や数量(アマウント)や
       価格(レート)を決め、売買が成立します。

フォレックス

フォレックス ,ふぉれっくす

フォレックスとは、外国為替証拠金取引のことを指し、(Foreign Exchange)の略称です。単にFXとも呼ばれています。

外国為替といえば海外旅行の際の「両替」から外貨取引まで、幅広い意味を持ちますが、海外との間で発生した債権や債務を、現金を受け渡しせずに決済することをいいます。

外国為替証拠金取引は、個人でも外国為替証拠金取引を扱っている業者を通じて、外国為替市場に参加することが出来ます。近年、ネット専用証券会社が増え、手数料も安く気軽に外国為替証拠金取引を行えるようになりました。

この外国為替市場にて、実際に取引を行っている人をフォレックス・ディーラーといい、外国為替ディーラーや外為ディーラー、FXディーラーとも呼ばれています。

フェデラルファンドレート

フェデラルファンドレート, ふぇでらるふぁんどれーと

フェデラルファンドレートとは、アメリカの連邦準備制度(FRS)に加盟している銀行は、預金残高の一定割合を無利息の準備金として連邦準備銀行(中央銀行)に預け入れることが義務付けられています。
これをフェデラルファンドといいますが、この預け入れる資金が不足している場合に、余剰が出ている銀行より資金を借りる際の金利をフェデラルファンドレートといいます。

銀行が中央銀行に預け入れるフェデラルファンドを調達するために銀行間市場において無担保で資金を貸借します。その際の借入れ金利のことをいいます。

ファンド

ファンド ,ふぁんど

ファンドとは、資本や基金、資金のことを意味しますが、個人の資本や資金のことを指すのではなく、複数の投資家から集めた運用資金、または資金を運用し利益を投資家に分配する仕組みそのものをファンドと言う場合もあり、オフショアや米国のヘッジファンド、投信、年金などの総称を指します。

投信や年金などは有価証券の実物投資が中心なので、リアル・マネーと呼ばれるのに対して、ヘッジファンドは投機が中心になります。また、ユニセフなどが集めた募金を運用する○○基金などもファンドと呼ばれます。

ブックビルディング方式

ブックビルディング方式 ,ぶっくびるでぃんぐほうしき

ブックビルディング方式とは、株式や債券などの新規発行や売り出しの際、引受け証券会社が機関投資家などの意見や投資家の需要を調べて積み上げ、発行額・売り出し額や価格などを決める方式をいいます。

需要予測方式あるいは需要積み上げ方式とも呼ばれ、事前に需要を予測して適正な条件を設定できるので、市場に悪影響を与えないというメリットがあります。

公募などに係わる取締役会決議を行う新規上場申請会社や登録申請会社は、新規公開について、このブックビルディング方式か入札方式のいずれかを選択することになっています。

ブラックショールズモデル

ブラックショールズモデル, ぶらっくしょーるずもでる

ブラックショールズモデルとは、オプションの価格算出モデルとして、F・ブラックとM・ショールズが共同で開発した計算式の事を指します。

株価オプションのプレミアムの計算方式として考えられたものですが、原資産の価格、取引日、権利行使価格、満期までの期間、短期金利、ボラティリティをあてはめるだけで、オプションのプレミアムを算出できるモデルのことで、ほかの多くのオプションの価格計算にも利用され、ヨーロピアンタイプのオプションに適用されています。

プレーン

プレーン ,ぷれーん

プレーンとは、シンプル、ベーシックといった意味合いになりますが、オプション取引においてはプレーン バニラオプションを指します。

バニラオプションとは、種々の条件が付加されているオプションを総称してエキゾティック・オプションというのに対して、シンプルで基本的なオプションをプレーン バニラオプションと呼び、単なるコールやプットの買いや売りのオプションはプレーン・バニラオプションです。

最近の金融仕組み商品には、バニラおよびエキゾティックオプションが組み込まれることも多く、欧米ではすでに銀行間取引でもかなりの金額が取り引きされています。

ファンディングコスト

ファンディングコスト, ふぁんでぃんぐこすと

ファンディングコストとは、フォワードまたはフォワードレートとも呼ぶことがありますが、将来の一定時点の価格を現時点で約定する取引を指します。

また約定した日から3営業日以降を決済日とする為替取引のことをいい、この際に発生する金利は双方の通貨の金利差に基づいて決定されます。フォワードは取引日が自由に設定できる相対取引でもあり、店頭取引でもあります。

ちなみに単フォワードというと、受渡日がスポットデートよりも未来にあるポジションを指します。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析, ふぁんだめんたるずぶんせき

ファンダメンタルズ分析とは、需給などの要因を指し、相場に対して影響を与える基本的な要因のことをファンダメンタルといいますが、これらは経済や企業の実態を示し、株や債権、為替などを動かす要因のひとつといえます。

国際収支・経済成長率・金利・失業率・物価など、経済の基礎的諸条件を分析することにより相場見通しを立てることで、為替相場においては、相場の変動に大きな影響を与える政治的要素も含めて分析することをファンダメンタルズ分析といいます。

ファンダメンタルズ分析を中心に相場を考え、政府の発表する経済指標や噂など様々な方面から出てくるニュースを元に相場動向を判断する人をファンダメンタリストと呼びます。

プレミアム

プレミアム, ぷれみあむ

プレミアムとは、為替相場の体系上、先物為替相場が直物為替相場に対して高くなっている状態を指します。直物相場と先物相場の開き、すなわち直先スプレッドが直物相場に対して割り増しになっている状態をプレミアムといいます。

たとえば、直物相場が1米ドル=115円のとき、3ヶ月先物相場が120円となっていれば、ドル先物は5円プレミアムであるという言い方をします。逆に、3ヶ月先物相場が1米ドル=110円の場合、直先スプレッドの5円だけドル先物はディスカウントであるといいます。